「もってのほか」とも「かきのもと」とも。
「もってのほか」ってご存知?
食用菊の一種なんですけど
よく、黄色い花が
お刺身に添えられていますよね。
あれは「阿房宮」という品種で
タンポポみたいな花びらだけど
「もってのほか」は
ピンク色で
花びらはスプーンみたいな形で管状。
何年か前に、
旦那サンが仕事関係で
東北へ行った際に食べさせてもらい、
(新潟県や山形県の名産だそう)
その独特な風味と食感に
すっかり魅せられて
帰宅後
持ち帰ったパンフレットを私に見せ、
「コレ、作って。」と言うので、
それ以来 作っています。
冬至芽 (1月頃)
菊は驚くほど沢山の種類があって
咲く時期も さまざま。
「もってのほか」は
晩秋(10月末~11月上旬)咲きです。
栽培の仕方は、というと、
①花が終わって、
その後、寒さで葉が枯れた頃
地上部を10cmほど残して刈り捨て、
②しばらくすると
冬至芽(とうじめ)が出てきますが、
その冬至芽のうち、
元株からなるべく遠くに出たものを
切り取り(株分け)、
頂芽を摘んで 鉢などに植えておき、
年を越します。
③春になり、
脇から伸びてきた新しい芽が
7cm以上になった頃、
下半分の葉を取って
挿し芽用の土に挿して培養し
④ある程度の大きさになったら
その年に栽培する予定の圃場に
定植する―――
と、それが本来のやり方なのですが
私は 面倒くさいので
以下の通り。
①は同じです
②の元株から出てきた冬至芽を
そのまま放っておいて 年を越し、
(上の写真)
③立春の頃、
元株からなるべく遠くに出た
新しい冬至芽を
地下根ごと2、3芽まとめて
スコップで掘り取り(株分け)、
頂芽を摘んで
その年に栽培する予定の圃場に定植
・・・とまぁ、
こんな感じでやってしまいます。
本格的な菊の栽培家の人から見れば
許せない栽培の仕方だと思いますが、
品評会に出す予定などない私には、
この程度で十分。
それに、菊は 35年以上
このやり方で株を更新していますが
ウイルスや病気の類を
経験したことは一度もないです。
もっとも、私の場合、
水遣りの際に
キトサン溶液を使用している事と、
「宿根草の芽出し肥~アスパラ… 」
(3/10記事)
にも書いたように
毎年、定植予定圃場は あらかじめ
焼き畑を行っていますので、
こんな手抜きなやり方でも
これまで 難なく
栽培出来ているのは
それらのお陰?かもしれません。